蝶をイメージする自己治癒

簡単に出来るトラウマ克服法
つらいこと、嫌なこと、克服したいトラウマがるときは、バタフライハグを行うと良いかもしれません。バタフライハグは、両手を胸の上で交差させ、左右の肩を交互にトントンと叩くというものです。自己暗示のようなもので、20秒程度続けて行うことで、嫌な気持ちがすっと消えて安心感や幸福感を感じるようになります。コツは、楽しい記憶や安心感のある人、ものをイメージすること。そうすることでより確かな効果が得られます。効果が薄いと感じたら、もう一度行ってみることを繰り返します。なぜ、バタフライハグが効果的なのでしょうか。もともと、人は肌が触れ合うスキンシップを行うと、安心感を感じるように出来ています。赤ちゃんを寝かしつける母親が、赤ちゃんの肌をさすったりトントンと叩いたりしているのはそのためです。また、バタフライハグを行うことで幸せや愛情を感じる脳内ホルモンであるオキシトシンが分泌されることが分かりました。このようなことから、心理療法の面でも注目されており、トラウマ克服のために推奨されています。
バタフライハグのメリットは、場所を選ばないこと、道具がいらないことです。自然災害などで被災しストレスが溜まっているときや、孤独だと感じたとき、どんなときでもすぐに行うことが出来ます。また、バタフライハグを行うことでうつ病のような深刻な病気の予防にもつながります。うつ病は、ストレスやイライラを上手に発散出来ない人が陥りやすい病気です。つらいと感じたときに積極的にバタフライハグを行うことで、ストレスを上手に逃がし健康的な日々を送ることが出来ます。このようなストレスケアの方法は他にも様々あるので、併用して試してみるとより高い効果を得られるかもしれません。また、バタフライハグはEMDRと呼ばれる元となるストレスケアから派生し生み出されました。EDMRはPTSD患者に主に使われる治療法で、動かした指を患者に目で追ってもらいながら、過去のつらい記憶を消していくというものです。EMDRの治療によって高い効果が得られることが分かったので、より簡単で一人で出来るバタフライハグがさらに流行したのです。